イソトレチノインとは?

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を主成分とする内服薬で、主に他の治療では改善が難しい重症・難治性のニキビ治療に用いられます。 最大の特長は、ニキビの根本原因に直接アプローチする点です。皮脂腺を退縮させて皮脂の分泌を強力に抑制するとともに、毛穴の角化異常(詰まり)を改善します。 これによりアクネ菌の増殖を防ぎ、強い抗炎症作用を発揮します。 従来の抗生物質や塗り薬では効果が不十分だった重度のニキビに対しても、高い改善効果と長期的な再発防止が期待できます。 なお、日本では厚生労働省の承認を受けていない未承認薬となるため、クリニック等の医療機関では保険適用外(自由診療)として処方されます。 ニキビにお悩みの方は、一度沖縄・浦添市にあるほりかわ皮膚科・美容皮膚科クリニックへご来院ください。
イソトレチノインの治療をおすすめする方
CONSULTATION
下記に当てはまる方は、
一度沖縄・浦添市にあるほりかわ皮膚科・美容皮膚科クリニックへお越しください
- これまでの治療で効果が実感できなかった方
- 重症のニキビ(結節・嚢腫)にお悩みの方
- ニキビの再発を繰り返している方
- 顔以外の背中や胸など広範囲なニキビにお悩みの方
- クレーターや色素沈着といった重度なニキビ跡を残したくない方
イソトレチノインの効果
1. 皮脂分泌の劇的な抑制(皮脂腺の退縮)
イソトレチノインの最も重要な効果は、皮脂を作り出す「皮脂腺」そのものを小さく(退縮)させる働きです。 これにより、ニキビの最大の原因である皮脂の過剰な分泌を根本から強力に抑え込みます。顔だけでなく、背中や胸など皮脂腺が多い部位のニキビにも高い効果を発揮します。
2. 毛穴の詰まりを解消(角化異常の正常化)
ニキビの初期段階は、古くなった角質が厚くなり毛穴を塞いでしまうこと(角化異常)から始まります。 イソトレチノインは皮膚のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を正常な状態に整えることで、角質が毛穴に詰まるのを防ぎ、ニキビの「種」である白ニキビ・黒ニキビをできにくくします。
3. アクネ菌の増殖を根本からストップ
ニキビの炎症を引き起こす「アクネ菌」は、皮脂をエサにし、空気が触れない詰まった毛穴の中で繁殖します。 イソトレチノインが直接アクネ菌を殺すわけではありませんが、「皮脂の分泌を減らす」「毛穴の詰まりをなくす」ことで、アクネ菌が生息できない環境を作り出し、結果として菌の増殖を強力に抑制します。
4. 重症ニキビに対する優れた抗炎症作用
すでに赤く大きく腫れ上がったニキビや、奥の方でしこりになっている重症のニキビ(結節性・嚢腫性ざ瘡)に対して、直接的に炎症を鎮静化させる作用があります。 炎症を早期に抑え込むことで、将来的に深いクレーターや色素沈着といった「ニキビ跡」が残るリスクを最小限に抑えることができます。
イソトレチノインの禁忌(治療を受けられない方)
・妊娠中、妊娠の可能性がある、妊娠を希望している方、授乳中の方
・成長期の未成年の方
・重度の肝機能障害や脂質異常症のある方
・うつ病やその他の精神疾患で治療中の方
・イソトレチノイン製剤、ビタミンAに対してアレルギー反応を示したことがある方
・テトラサイクリン系の抗生物質(ミノサイクリン、ドキシサイクリン等)を服用中の方
・ビタミンAサプリメントを過剰摂取している方
【重要】徹底した避妊と献血禁止のお願い
イソトレチノインの重大な副作用として、胎児への催奇形性(流産、胎児奇形、死産などのリスク)があります。
確実な避妊:内服開始の1ヶ月前、服用中、そして治療終了後1ヶ月間は、男女ともに確実な避妊が必須です。万が一、服用中に妊娠が発覚した場合は直ちに服用を中止し、医師へご相談ください。
献血の禁止:服用中および治療終了後1ヶ月間は、献血をすることができません。(内服中の方の血液が、妊婦に輸血されるのを防ぐためです)
イソトレチノインの副作用
1. ほぼ全員に起こる副作用:皮膚や粘膜の乾燥(唇の乾燥、ドライアイなど)
2. 定期的な検査や観察が必要な副作用(まれに起こるもの)
・好転反応(一時的なニキビの悪化)
・肝機能障害や脂質数値の異常
血液検査の数値(肝機能やコレステロールなど)に異常が出ることがあります。多くの場合、内科的に問題になるレベルではありませんが、定期的な血液検査でモニタリングを行います。
・精神症状
ごくまれに、うつ病、精神病(幻覚・幻聴)、自傷行為、自殺企図などの重大な精神疾患のリスクが報告されています。気分の落ち込みなどの異変を感じた場合は、速やかに医師へ相談してください。
・関節痛・筋肉痛・骨の痛み
まれに肘や膝などの関節に痛みが出ることがありますが、内服を中止すると症状は消失します。
・脱毛
まれに抜け毛が増えることがありますが、内服を終了すれば大半は回復します。
・頭痛
症状が強い場合は、内服を中止する必要があります。
Q1. 治療期間はどのくらいですか?
目安は4〜6ヶ月(1クール)です。 ニキビの再発を根本から防ぐため、症状が良くなっても、体重に応じた「目標総服用量」に達するまで飲み続ける必要があります。自己判断で中止せず、医師の指示通りに最後まで飲み切ることが重要です。
Q2. ニキビ跡(クレーターや赤み)にも効果はありますか?
凹んでしまったクレーターを治す効果はありません。 ただし、新しいニキビの発生を防ぐことで「これ以上ニキビ跡を作らない」ための強力な予防になります。炎症による赤みも、ニキビが減ることで徐々に薄くなっていきます。
Q3. 服用中、お酒(アルコール)は飲んでも大丈夫ですか?
過度な飲酒はお控えください。 薬もアルコールも肝臓で処理されるため、お酒を飲みすぎると肝臓に大きな負担がかかり、肝機能障害などの副作用リスクが高まります。
Q4. 服用中にレーザー治療や脱毛は受けられますか?
フラクショナルレーザーなどの肌を削る強いレーザー治療、強力なピーリングなどはお控えください。 最新のガイドラインでは、服用中でも医療脱毛やマイルドなレーザー治療であれば安全に施行可能とされています。 ただし、肌を削る強いレーザーや強力なピーリングは色素沈着などのリスクがあるためお控えください。当院では専門医が診察の上、お肌に合わせた安全な施術をご案内いたします。
Q5. 途中でニキビが治ってきたら、飲むのをやめてもいいですか?
自己判断でやめないでください。 途中で服用をやめると、高い確率でニキビが再発してしまいます。長期的な再発防止効果を得るために、医師の指示通り最後までしっかりと飲み切ることが重要です。
監修医情報

略歴
-
埼玉医科大学 医学部 卒業
-
戸田中央総合病院 初期研修
-
琉球大学 皮膚科 入局
-
琉球大学病院 皮膚科 勤務
-
国立療養所 宮古南静園 兼任
-
県内の皮膚科・美容皮膚科クリニック 兼任
-
ほりかわ皮膚科・美容皮膚科クリニック 浦添てだこ浦西駅前 開院
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
- 日本抗加齢医学会 専門医
- 日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター
- 難病指定医
- 日本皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本抗加齢医学会
- カスタマイズ治療研究会 正会員



