脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは?
「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」は、皮脂の分泌が盛んな場所(頭皮、顔、耳の周りなど)に起こりやすい湿疹です。 赤み(紅斑)とともに、皮膚が細かく剥がれ落ちたり、黄色味を帯びたカサカサしたフケのようなものが付着したりするのが特徴です。 主な症状は、頭皮のしつこいフケやかゆみ、鼻の脇やまゆ毛のあたりの赤みと皮むけです。 乳児期に見られる「乳児脂漏性湿疹」と、思春期以降の成人に見られるものがあり、成人の場合は慢性化しやすく、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが厄介な点です。 放置すると、頭皮では抜け毛の原因になったり、顔では赤みが定着して目立ってしまったりすることもあります。 「ただの乾燥肌」や「洗顔不足」と勘違いして自己流のケアを続けると悪化することもあるため、皮膚科専門医による適切な診断と、原因に合わせたアプローチが重要です。 沖縄県浦添市で脂漏性皮膚炎でお困りの方は、ほりかわ皮膚科・美容皮膚科クリニックにお越しください。
脂漏性皮膚炎の主な原因と誘発要因
脂漏性皮膚炎の主な原因は、誰の皮膚にも常在している「マラセチア」というカビ(真菌)の一種です。 この菌は皮脂を好む性質があり、皮脂が過剰に分泌されると異常に増殖します。 増殖した菌が皮脂を分解する際に作り出す物質が皮膚を刺激し、炎症を引き起こすことで、赤みやフケのような皮むけが発生します。 具体的な誘発要因には、体質的な皮脂の多さに加え、生活習慣の乱れが深く関わっています。 睡眠不足や精神的なストレスは自律神経を乱して皮脂分泌を促し、免疫力を低下させて菌の増殖を許してしまいます。 また、脂っこい食事や糖質、アルコールの摂りすぎ、皮脂の代謝を助けるビタミンB群の不足も大きな悪化因子です。 さらに、不適切なスキンケアも影響します。洗顔や洗髪が不足して皮脂が蓄積することだけでなく、逆に過剰に洗いすぎて皮膚のバリア機能を壊してしまうことも刺激となります。 その他、紫外線による皮脂の酸化や、冬場の乾燥による皮膚へのダメージも発症や再発のきっかけとなります。 「不潔だからなる」という誤解がありますが、実際には菌に対する個人の反応や体調が複雑に絡み合って起こる疾患です。
脂漏性皮膚炎の治療法
診断と鑑別
皮膚科専門医である院長が、症状の出ている部位を詳しく診察します。乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎など、見た目が似ている他の疾患と正しく見分けることが治療の第一歩です。
お薬による治療
抗真菌薬(塗り薬): 原因となるマラセチア菌の増殖を抑えます。
ステロイド外用薬: 炎症や赤みが強い場合に、短期間使用して速やかに症状を鎮めます。
ビタミン剤の内服: 皮脂の代謝を助けるビタミンB2やB6を補い、内側からサポートします。
薬用シャンプー等の指導
抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩など)を配合したシャンプーや石鹸の活用方法、正しい洗顔・洗髪のアドバイスを行います。
日常生活でできること・セルフケアのポイント
正しい洗顔・洗髪
皮脂を落とそうとゴシゴシ擦るのは逆効果です。よく泡立てた洗顔料やシャンプーで、指の腹を使って優しく洗いましょう。すすぎ残しは炎症の元になるため、入念に流してください。
食生活の見直し
ビタミンB2(レバー、納豆など)やB6(カツオ、マグロ、バナナなど)を積極的に摂りましょう。逆に、脂っこい食事、甘いお菓子、アルコールの過剰摂取は皮脂分泌を促すため控えめにします。
規則正しい生活
十分な睡眠をとり、ストレスを溜め込まないようにしましょう。免疫力の低下はマラセチア菌の増殖に繋がります。
紫外線対策
紫外線は皮脂を酸化させ、皮膚への刺激を強めます。日頃から帽子や日焼け止めで対策を行いましょう。
脂漏性皮膚炎のよくあるご質問
脂漏性皮膚炎は完治しますか?
成人の場合、体質や生活習慣が関わっているため、一度治っても再発しやすい傾向があります。 しかし、適切な治療とセルフケアを継続することで、症状が出ない良い状態(寛解)を長く保つことは十分に可能です。
市販のフケ用シャンプーを使っても良いですか?
抗真菌成分が含まれているものであれば効果が期待できますが、成分が肌に合わないと逆に悪化することもあります。 クリニックでは、あなたの肌の状態に合った適切なシャンプーの選び方や、保険適応のお薬との併用方法をご案内できます。
顔の赤みがニキビと見分けられません。
鼻の周りなどの赤みは、ニキビ(尋常性痤瘡)と脂漏性皮膚炎が混在していることもよくあります。 治療薬が異なるため、自己判断でニキビ薬を塗る前に、一度皮膚科専門医に診せることをお勧めします。
毎日髪を洗っているのにフケが出ます。洗い方が足りないのでしょうか?
いいえ、必ずしも洗顔・洗髪不足が原因ではありません。炎症によって皮膚のターンオーバーが早まっているため、フケ(剥がれた角質)が出やすくなっています。 強く洗いすぎると刺激になり悪化するため、優しく丁寧に洗うことが大切です。
ストレスで悪化することはありますか?
はい、大いに関係があります。ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌や免疫力の低下を招きます。 忙しい時期に症状が出やすい方は、意識的に休息をとるようにしてください。
このような場合はご相談ください
CONSULTATION
「いつものフケだから」「体質だから」と諦めず、
早めにほりかわ皮膚科・美容皮膚科クリニック浦添てだこ浦西駅前へお越しください。
- 頭皮のかゆみが強く、フケが肩に落ちるのが気になる
- 小鼻の脇やまゆ毛のあたりが常に赤く、カサカサしている
- 市販のシャンプーや塗り薬を試したが、改善しない
- 赤みやかゆみが良くなったり悪くなったりを繰り返している
- 脂漏性皮膚炎なのか、他の湿疹なのか診断してほしい



